自動改札で料金不足だったりするとゲートが閉まり,一定の時間反応しなくなってあたふたしますが,これを「硬直時間」と呼んで,格ゲーの知名度向上に繋げるのはいかがでしょうか.
[硬直時間]
対戦格闘ゲーム用語で、キャラクタを操作できない時間の事。基本的に無防備なので、どんな攻撃も喰らう。必殺技など大技を放った直後に硬直する事が多い。/from gamedic.jpn.org
混んでいたりすると列の後続の人に大迷惑でマジ申し訳なくなりますよね.
さて,吉祥寺で行われている「爆音映画祭」なる催しに行ってきました.

これはその名のとおり爆音で映画を鑑賞する試みで,通常の映画用の音響設定ではなくライブ用の音響設定を使って放映をする,というものです.今回自分が見てきたのは「RIZE(2006日本公開)」で,公開当時自分は駅の広告に踊る筋肉と汗に「コレみたいなあ」と思いながらいつの間にか忘れていたのですが,今回それを爆音で拝めると言うことで迷わず行ってきました.
映画の簡単な説明.
ロサンゼルスサウスセントラル,治安が激烈に悪い地域.ギャングの抗争が日常的に起こっており,そこに住む青年期の黒人の若者達は暴力,麻薬,死と隣りあわせで生きている.LA暴動があったようにいまだ黒人社会に対し根強い抑圧がある中,あるものはその状況から逃れるために暴力や麻薬に溺れながら生き,それを拒むものは,踊るしかなかった.
比較すればずっとずっと平和な日本に住む人間としては,説明を見ても「踊る」ことがなんらかの事情を解決するための手段になるとは考えられないのが,当たり前だと思うのですが,つまりこれはエネルギーの行き先を創出するための手段なのです.
ストレスの中に置かれた若者が,そのありあまる時間とエネルギーの行き先を求める・・・のは世界中変わらないと思うのですが,その行き先は勉強だったり部活だったりバイトだったり音楽だったり恋だったりいろいろあると思いますが.勿論その中には悪い行き先もあるわけです.日本ではそちらへいく若者はそこまで多くないと思うのですが,この映画のような環境ではわかりません.何しろ常にそのような環境がてぐすね引いて待っているのですから,よっぽど確固とした自分のエネルギーを向ける先を持っていなければ,すぐそちらの道へ引き込まれてしまうのでしょう.
つまり,この映画の若者達は「踊ること」を生活の軸にすえることで自分の信念やエネルギーの方向を定め,環境の中で自分を保っているのです.「エネルギーの昇華先がダンス」とまとめることも出来ると思いますが,とりあえず日本に住んでいる人間にはこのまとめでは抜け落ちてしまう背景が多すぎる気がします.
で,宗教的民族的な背景がどうたらとかアフリカの民族との関連とかアメリカが内包する社会の問題とかドキュメンタリー映画といっても展開が出来すぎだろとかいろいろあると思うのですが,そういうのはもっと知見のある人に任せるとして,とりあえず感想は
ダンス超かっこいい.
に尽きると思います.超高速に手足が動く,腰が揺れる,汗が飛び散る.スロー再生では筋肉の流れまでもが見てとれます.速すぎて中には「痙攣」だろコレという動きも.あれは確実にトランスしてるね.で,アメリカですからなんだかハイパーな肥満体の人もいるわけですが,基本的には贅肉の無い美しい体がもう"迸る"わけです.速さが2倍になればエネルギーは4倍なんだと思います.
で,ヒップホップが文字通り爆音でかかりますから,20Hz以下の低音やバスドラムが心臓に横隔膜にドリドリ響きます.(人体の固有振動数は6~10Hzらしい)そして音量がかなり巧く設定されてるのか,「爆音」ではあるけど「轟音」ではないという.「不快」と感じる音量のほんとに一歩手前まで音量上げてるんじゃないでしょうか.
ということで,余計なこと考えずにダンスと音楽だけ見てても面白いんだろうな,と思いました.
この「爆音映画祭」は今週末まで吉祥寺のバウスシアターで行われています.他にも様々な作品が爆音で拝めるらしいので,興味のある方は是非.ちなみに「RIZE」はあと一回やるそうです.
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余談
アフタヌーン2007年冬の四季賞「ゲットーの太陽」・・・ってこれ背景の設定完全にコレRIZEじゃないですか.